30歳代女性に起こった左肩の五十肩。その理由とストレッチ方法
2024年11月12日
みなさまこんにちは。兵庫県姫路市 つぼき鍼灸整骨院 坪木です。
この度、「腕を上げると痛い」「左肩が怖くて使えない」「左肩がだるい」「ずっと違和感がある」
とお悩みだった30歳代女性が来院されました。
お体を見させていただくと左肩が上がりにくくなっており、軽い五十肩の症状が出ていました。
五十肩という名前から、一般的には50歳代以降の人がかかるものだと思われがちですが、実は30歳代でも発症することがあります。
今回ご来院された30歳代の女性は、幼少の小さなお子様の子育てをしながら教育関係のお仕事に従事されており、
子どもを抱っこするなどの負担が大きく、その結果、五十肩のような症状に悩まされていました。
まさか、なんで30歳代で五十肩?と思うのも無理がないことですよね。
しかし、ちょっとした心がけで軽減することができます。大丈夫ですよ。私と一緒に解消しましょう。
30歳代女性に五十肩が起こった理由について
30歳代におこる五十肩の理由は様々ですが、今回来院された女性の場合、過度の使いすぎが主な要因だったかもしれません。
例えば長期間自動車を走らせるとタイヤのゴムにヒビが入ったり、擦り減ってしまうように、肩の筋肉や関節も過度に使いすぎるとダメージを受けます。
子どもでも体重10キロ以上あり、子どもを抱えたり、子どもの不意な動きにも機敏に対応していると、
肩関節やその周りの筋肉にストレスがかかり続けます。
たとえ小さな力でも、これが蓄積されることで炎症や痛みが生じてしまい、五十肩のような症状が現れていました。
ご自分でも気づかないうちに肩がダメージを受けている場合が多いです。気をつけていたとしても、使いすぎは避けられないこともありますよね。
開業12年目の当院では、数十例の五十肩の患者様を診させて頂き、**「五十肩は年齢だけの問題ではない」**ということをつくづく知りました。
30歳代女性に起こった五十肩の解消ポイント
ここでは40歳代女性に起こる五十肩の解消ポイントについてご紹介します。
女性の場合、左肩をかばいながらお仕事や日常生活を送っておられたせいで、肘や手首、背中の動きがとても悪くなってしまっていました。
そのためか腰や左股関節まで痛みが出ていました。
ですので、左肩以外の関節の動きに注目することで左肩の負担が減り、五十肩を軽減することができます。
まず、肩を使いすぎてしまっている状態なので、しばらくは肩に負担をかけないようにすることが必要です。
日常生活や仕事中に肩を使わないようにするのは難しいかもしれませんが、できるだけ肩の動きを制限し、安静に保つことが大切です。
左肩のだるさや違和感は、老廃物がたまってしまっている状態だと考えられます。
例えば、用水路に落ち葉などのゴミが溜まると水の流れが悪くなってしまいます。
肩周りの血の流れが悪くなると、筋肉や関節が硬くなり痛みやだるさ、違和感が悪化します。肩の回復を促進するためには、血行を良くすることも重要です。
そのためには夏の暑い日でもシャワーで済ましがちですが、入浴して体を温めてあげると良いです。
30歳代女性に起こる五十肩の対処法
ここでは肩に負担をかけない、肩以外の関節に着目したストレッチをご紹介しますね。
女性の場合、左肩をかばって手首や肘、背中に負担をかけてしまいこれらの関節の動きが固くなってしまっていました。
これらの関節の動きを柔らかくしてあげることで肩の負担を軽減することができます。
肩から離れた関節になりますが、ちゃんと肩に効くストレッチですので大丈夫ですよ。
手首のストレッチ
Aパターン
手のひらを上にし、もう一方の手で指をはさむ。
手首が直角の位置で止める
この状態で20秒キープ。
Bパターン
手の甲を上にし、もう一方の手で指をはさむ。
手首が直角くらいの位置で止める
この状態で20秒キープ
肘のストレッチ
・屈伸
1.もう一方の手で、肘のすぐ下の部分を挟みます。
2.手の平を伸ばす
3.肘を伸ばす→曲げる(直角に)
4.3.を10回繰り返す
・回旋動作
1.もう一方の手で、肘のすぐ下の部分を挟みます。
2.手の平を伸ばす
3.手の平を内側→外側へ回旋させる
4.10回繰り返す
背中のストレッチ
1.椅子に座ります
2.右手で左肘を持ちます。
3.上体を右に倒します(20秒キープ)
4.これを左右両方、2回ずつ行う。
これらのストレッチは朝・昼・夜の1日3回行なってください。
まとめ
30歳代でも、五十肩は決して珍しいものではなく、特に重労働や肩を酷使する仕事に従事している方には起こりやすい症状です。
今回の女性のように、日々の作業の繰り返しが肩に負担をかけ、痛みや炎症、だるさを引き起こすことがあります。
しかし、正しい対処法を実践することで、肩の痛みは解消され、再発も防ぐことができます。
車や自転車のメンテナンスと同じように、体にも定期的なケアが必要かもしれません。
肩に違和感を感じたら、すぐに対処することで、大きな問題に発展する前に解決することができます。
もし肩の痛みが続く場合には、専門家の治療を受けることで、より早く回復することが期待できます。
あなたの肩も大切にし、健康な体で日々の生活を楽しんでください。
これらのセルフケアを行なっても肩の症状が軽減しない場合は他にも原因があるかもしれません。
そのような場合は当院へお早めにご相談ください。お悩みの方は、当院LINEからご相談ください。
079-255-8952(予約専用ダイヤル)
【監修:坪木心吾/鍼灸師 柔道整復師】