年末に手首の腱鞘炎で大掃除ができない。そんな場合の治し方とは!?
2022年12月20日
年末に、手首が痛くて大掃除ができない…
こういったお悩みはありませんか?
今回のブログをご覧になることで、手首の腱鞘炎の辛い症状を解消することができます。
お悩みの方の参考になりましたら幸いです。
皆さんこんにちは。
兵庫県姫路市で鍼灸整骨院を営んでおります、つぼき鍼灸整骨院の坪木です。
このブログを書いたきっかけなんですけども、60代の女性患者さんが、
「左手首が痛くて、仕事(介護職)や家事が思う通りにできず困る。早く治したい」と、お悩みの相談がありました。
詳しく聞いてみると、「年末に趣味の三味線の発表会があり、お稽古で使いすぎたかも…」とのことでした。
今回のブログでは、手首の腱鞘炎について解説して、セルフケアまで紹介していきます。
話の内容はこちら
①なぜ手首に腱鞘炎が起こるの?腱鞘炎って何?
②手首の腱鞘炎を防ぐ方法とは?
③手首の腱鞘炎の治し方。痛みが軽減するストレッチとは!?
それでは話を進めますね。
①なぜ手首に腱鞘炎が起こるの?腱鞘炎って何?
60代女性Aさん。介護施設に勤務されていて仕事はとても楽しいそうです。帰宅後は自家農園にて畑仕事をされています。ご自身で「マグロ」と呼んでいるほど、じっとしていられない性格でいつも動いておられるそうです。
趣味は三味線。
年末に三味線の発表会があり、猛練習中に、突然手首に痛みが走ったとのこと。
医療機関で電気治療などを1ヶ月間続けてみても症状が治らず、以前当院に来院されていたことをきっかけに来院されました。
Aさんのカルテを見直してみると、2年前と3年前の年末に「左手首の甲が痛い」と来院されていたことが判明しました。
毎年、年末に三味線の稽古で左手首の腱鞘炎が起こっている様子でした。
手首に起こる腱鞘炎の原因は手首、親指の使いすぎが関係しています。
親指に負担をかけすぎることで、親指を伸ばす腱、広げる腱が傷ついて炎症で腫れます。
そして、腱が通る通り道が狭くなってしまい、腱の滑りが悪くなり、
親指、手首を使うとさらに炎症が広がって、腫れや痛みの症状がさらにひどくなるという悪循環が生まれます。
手首の腱鞘炎の症状は女性が多いのですが、女性ホルモンは腱を縮める働きもあるので、使いすぎている腱の動きを悪くしてしまいます。
②手首の腱鞘炎を防ぐ方法とは?
手首の腱鞘炎は手首、親指の使いすぎによって起こります。
できる限り、手首、親指を動かさず休ませることです。
しかし、Aさんはじっとしていられない性格で、仕事や家事や農作業、人の世話などに常に動いておられます。
手は常に使いますし、使わない訳にはいかないですよね。しかしちょっとした心がけで、手首の負担は軽くすることができます。
・手首を返す動作を避ける
本などをめくる動作、料理で鍋ぶたを返す動作、ドアノブを回す動作など手首を返す動作は極力さけてみてください。
・スマートフォンの操作は両手で。
日常的に使うスマホは片手で操作すると手首、親指の負担になりますので、なるべく両手で操作してみてください。片手でスマホを持ち、もう片方の手で操作すると負担を減らすことができます。
・大豆製品をバランスよく摂る
大豆に含まれるイソフラボンは腱に潤いを与え、腱の滑りをよくする効果があります。味噌汁、納豆、豆腐、豆乳などの大豆製品は積極的に摂りたいですね。
③手首の腱鞘炎の治し方。痛みが軽減するストレッチとは!?
手首の軽い腱鞘炎なら、ストレッチやツボ押しが効果的です。
症状を和らげたり、予防のためにも行ってみてください。
Aさんの場合は、三味線の稽古で痛みが起こっていますので、お稽古中や稽古の前後に行うと良いでしょう。
お手軽に行うことができますので、手首や指の疲労を感じたらこまめに行ってみると効果的です。
それではセルフケアを行います。
反らし過ぎに注意して、ゆっくり行うことです。
1)手首の腱鞘炎に対するストレッチ
机に手を置き、人差し指から小指までをつまんで手首を反らせます。
20秒間。
2)ツボ押し(陽渓-ようけい-)
手首の腱鞘炎に効果的なツボを押してみましょう。陽渓-ようけい-というツボは手首の親指側、腱と腱の間のくぼみです。親指を広げてみるとくぼみがさらにわかりやすくなります。
10秒間押してみてください。
腱鞘炎は手首や指が動かしにくくなっていますので、無理に動かそうとしないでくださいね。手首を通る筋肉や腱が伸びるのが少し感じられるくらいで結構ですよ。
これらのセルフケアはスッキリ感や気持ちよさを感じることができます。
これを一日3回。朝・昼・晩の1回ずつ行ってください。
Aさんの場合はこれらのセルフケアを三味線の練習前後や練習中に行う良いでしょう。
まとめ
手首の腱鞘炎の原因や症状について解説しました。
腱鞘炎は使いすぎの可能性があるということでした。
さらに、手首の腱鞘炎を解消するセルフケアを一緒に試しましたね。
それでもまだ手首の痛みが治らない、手が使いにくい、調子が良くならないという方は、当院に一度ご相談いただければ適切なアドバイスをさせて頂きます。
少しでもみなさまの生活が快適に過ごせるようなヒントをお伝えできればと
考えています。
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【監修:坪木心吾/鍼灸師 柔道整復師】