坐骨神経痛の原因として考えられるのが腰の骨の変形や異常です。
レントゲンやMRIなどで判明することが多いです。
主な疾患は
- 背骨の腫瘍
- 骨粗鬆症
- 腰の骨の変形
- 腰の骨、骨盤の骨折
- 感染症(インフルエンザやコロナウィルスでも発症の報告あり)
- 神経に関する病気
- 左右のアンバランス(足の長さが左右で違うなど)
と医学書には記されています。
そして現在の医療ではまず投薬、注射という方法が主流になっていました。
また腰部脊柱管狭窄症や、腰椎椎間板ヘルニアに関連して起こる坐骨神経痛には手術を勧められる方もいらっしゃいます。
しかし最近の国内外の論文では注射や手術をしても経過が良いとは言いがたいケースが報告されています。
※海外の有名な論文を引用
(1)
臨床ガイドラインは、重度の椎間板関連の坐骨神経痛の治療オプションとして硬膜外ステロイド注射(ESI)を推奨していますが、その有効性についてはかなりの不確実性があります。
椎間板関連の坐骨神経痛の硬膜外ステロイド注入後の結果に関連する予後因子:系統的レビューと物語の統合
Alan NagingtonNadine E FosterKym SnellKika KonstantinouSiobhán Stynes
• PMID: 36680619 DOI: 10.1007/s00586-023-07528-4
(2)
いくつかのランダム化比較試験では、手術は短期的には保守的な管理よりも効果的であると報告されていますが、長期的には痛みや機能障害の有意差は報告されていません。
リール大学病院のリウマチ科に入院した合併症のない椎間板関連の坐骨神経痛患者における外科的治療の頻度と決定要因
Pacaud AuroreDarloy JeanFlipo René-MarcPaccou JulienAssaker RichardCortet Bernard
• PMID: 36605997 DOI: 10.21037/jss-22-43
これらの論文を要約すると、
- 注射の効果は確実ではない。
- 手術した場合としなかった場合で比べると、長期的には差がない。
と報告されています。
当院では、坐骨神経痛でお悩みの患者さんをのべ1万人以上治療させていただいた経験があります。
患者さんからは
「病気の症状に合わせて適切な処置をしてくれる」
「しっかり体を診て、合った施術をしてもらえ、体が楽になります」
と、たくさんのお喜びの声を頂戴しております。
では、当院の治療で坐骨神経痛はどうして良くなるのか?
坐骨神経痛について詳しくまとめました。
坐骨神経痛ってなに?
坐骨神経って、人体で一番太くて長い神経であり、足の感覚や動きを支配している神経です。
腰や骨盤から出てきて、お尻のあたりで合流し、太い神経となったものです。
左右に一対ずつあり、お尻から太ももの裏を通って、膝の裏で二股に分かれて足先まで延びています。
坐骨神経痛はこのような坐骨神経の”通り道”に神経が圧迫される、締め付けられるなどの刺激を受けることで、痛み・しびれ・重だるさ・違和感などが現れるものです。
一般的には、お尻から太もも、ふくらはぎ、足の裏にかけて現れる症状をひっくるめて”坐骨神経痛”と呼ばれています。
この坐骨神経が、
- 体の歪み
- 姿勢不良
- 長時間同じ姿勢を続ける
- 片足のみに負担をかけ続ける
などで、坐骨神経が締め付けられて痛みやしびれが出てしまいます。
坐骨神経痛が起こる3つのパターン
(1)お尻周りが痛くなるケース
お尻の筋肉が硬くなって、お尻の周辺の痛みが起こる。
(2)太ももの裏が痛くなるケース
お尻の筋肉が硬くなってその結果、太ももの裏側が痛くなる。
(3)膝から下が痛くなるケース
坐骨神経の根本の部分(腰、骨盤)で障害が起こると、膝から下(ふくらはぎやスネのあたり)に痛みやしびれなどが出るケースがあります。
なかなか良くならない坐骨神経痛は、もしかしたら3つのうちのどれか、あるいは3つのパターンが重複して発症している可能性があります。
当院では治療前に検査を行い、どのパターンかを見極めた上で治療を行なっております。