患者さまから、「どうしてこんなにひどい肩こりが起こるの?」と聞かれることがあります。
人間の肩は、重い頭と腕を支え続けている。
からだと言えます。
首から肩にかけて、多くの筋肉があり、重い頭や腕を支えているだけで、緊張し続けています。
緊張が続くと筋肉が疲労して硬くなります。
それが血管を圧迫して血の流れを悪くし、筋肉に充分な酸素や栄養を送ることができず、疲労が溜まってますます筋肉が硬くなってしまいます。
肩こりが起こる具体的な行動とは?
1.長時間、同じ姿勢を続ける
- 一日中椅子に座って、パソコンの画面を見ている。
- 一日中運転席に座り、自動車を運転している。
- スマホやタブレットの画面を同じ姿勢で見ている。
など同じ姿勢を長時間続けることで、筋肉が硬くなり、肩こりが起こります。
長時間同じ姿勢を続けたり、緊張した状態を続けていると、筋肉が疲労して肩こりが起こりやすくなります。
2.精神的ストレス
心身のストレスも肩こりに大きく関わっています。
心身のストレスがかかると、こりや痛みに過敏になり、身体が硬くなって血流が悪くなってしまいます。
すると疲労が溜まり、肩こりの原因となってしまいます。
3.身体のゆがみ
- 脚を組んで座る。
- カバンをいつも同じ方の肩に掛ける。
- 椅子と机のバランスが悪く、偏った姿勢を続けている。
- 立っている時、どちらかの脚を前に出す「休め」の姿勢になる。
など、日常生活のクセが身体の歪みが生じます。
頚、背中、骨盤、膝、足首などの歪みを放っておくと傾いた家に住んでいるような状態になり、偏った悪い姿勢はアンバランスを引き起こし、その結果、肩こりが長引いてしまうのです。
4.冷え
- 長時間冷房の効いた部屋にいて身体が冷える
- 年中、手足の冷えを感じている。
- 忙しくてついついシャワーで済ませてしまうことが多い。
など、冷えは肩こりを引きやすくなります。
特に女性の場合で、長年肩こりにお悩みの方は、ほとんどのケースで冷えが見られます。
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※こんなときは要注意
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病気が原因の肩こり
貧血、低血圧、高血圧、狭心症、心筋梗塞、胃潰瘍などの場合、肩こりを起こしやすくなります。
稀なことですが、単なる肩こりと思ったら癌や心筋梗塞の一歩手前だったという場合もあります。
こういった場合、ストレッチや施術では対処できません。
医師の診断を受けて、西洋医学的な治療を進めていただくことになります。