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子どもの頃は水泳に打ち込み、練習漬けの毎日を過ごす。
JAPANのユニホームを着てオリンピックに出場することを目標にかかげ、
水泳が生活の一部になるまで練習に明け暮れた。
しかし、水泳のトレーニングで無理を重ね、中学生の時に歩くことも、カバンを持つこともできないほど、腰や肩、膝の痛みで悩まされる。
病院に通うも一向によくならず、藁をもすがる気持ちで、両親がすすめる鍼灸院で治療を受けると体の痛みが激減。
子どもながらに感動し、将来鍼灸師になることを決意。
2000年、憧れの鍼灸師になるために上京。
アルバイトを掛け持ちし学費と生活費を稼ぎながら、勉強に励み国家資格を取得。
国家資格を取得後、さらに鍼灸師として成長するために関西の大学病院にて臨床実習生として経験を積む。
給料は一切支給されない環境の中、実習生として知識と技術を磨く。
睡眠不足が続く中、作成した鍼灸の研究論文を学会で発表する毎日を送る。
そんな矢先、夜遅くに帰宅中、急なめまいで水路に転落。
数カ所骨折する大怪我を負い、数ヶ月の通院を余儀なくされた。
だが、病院で受けた骨折の整復法を見て感激し、鍼灸治療に加えて骨折や怪我も治せる治療家になるために柔道整復師の国家資格の取得を目指す。
整形外科のリハビリ科に勤務しながら専門学校に通い、柔道整復師の資格を取得した。
その後、地元の姫路へ帰郷。
スポーツトレーナーや、整骨院の下積みを経て、2013年姫路市網干区でつぼき鍼灸整骨院を開業する。
地元の方だけでなく、遠方からも沢山の方が来院する忙しい治療院だった。
スタッフも雇用し、順調に患者さんは増えてくるものの、痛みや痺れが一向に治らない患者さんの存在に気がつく。
定期的に患者さんが来院してくださることは有り難いが、今のままでは来院なさる患者さんのお悩みを改善できないことを痛感。
毎日治らない患者さんを見るたびに歯がゆさが増し、
「困っている方の役に立ちたい」
「子どものころの僕を治してくれた鍼灸師のように患者さんと向き合いたい」
と考え、保険診療の取り扱いをやめて、患者の症状を根本から治す整骨院に切り替えた。
あと少しで廃業するほど患者さんは激減。
だが、患者さんと向き合って治療をしていくと次第に忙しさが戻ってきた。
今では、地域に根ざす治療家として、来院される患者さんの健康をサポートする傍ら、臨床歴19年の経験から生まれた子どもの発達をサポートする様々なプログラムを開発して、地域の子ども達をサポートする活動をしている。