五十肩で夜右肩がひどく痛む場合、ひどい痛みを寝ながら解消する方法
2023年11月10日
みなさまこんにちは。
兵庫県姫路市 つぼき鍼灸整骨院の坪木です。
今回、このブログを書いたきっかけなんですが、来院された女性患者さまからご相談をいただいたからです。「1ヶ月前から右肩が痛む。右手が背中に回せない」とお悩みでした。
詳しく聞いてみると、「夜寝ているとうずくような痛みが出て目が覚める。そして服がうまく着替えられない。」とのことでした。
今回のブログでは、五十肩について解説して、セルフケアまで紹介していきます。
(話の内容はこちら)
①よく聞く五十肩ってなに?五十肩が起こる理由とは
②「五十肩セルフチェック方法」で五十肩かどうかチェックしてみよう
③五十肩で夜痛む。そんな時に寝ながらできるストレッチ法
④まとめ
①よく聞く五十肩ってなに?五十肩が起こる理由とは
五十肩とは、多くの人が聞いたことがあるかもしれない病名ですが、具体的に何を指すのでしょうか?そして、なぜ五十肩が起こるのか、その理由について解説しましょう。
五十肩ってある日突然、肩が痛くなって挙げられなくなります。
肩の関節は動く範囲が広く、関節の周りにあるさまざまな組織に炎症が起こり発症します。老化が原因の一つと言われていますが、はっきり分かりません。
例えば、肩の関節は、まるでドアのヒンジ(蝶番)のようなものと考えてみてください。肩を上げ下げする動作は、このドアを開け閉めするようなものです。
五十肩が起こると、このドアのヒンジ周りに問題が生じます。例えば、ドアの蝶番が錆びついたり、うまく潤滑油が行き渡らなかったりすると、ドアがスムーズに開閉できなくなりますよね?
同様に、肩の関節周りの組織に問題が起きると、肩がスムーズに動かなくなり、痛みや不快感が生じるのです。五十肩はまさに、このドアのヒンジ周りにトラブルが生じるイメージなんです。
肩関節に見えない傷(ダメージ)が徐々に炎症を引き起こしています。長年のダメージが少しずつ溜まって、無理な動作や姿勢が引き金となって症状が出てくるケースを多く見てきました。
夜、ズキズキと痛んで、痛みで目が覚めるほど痛みが強く出るのが特徴です。
女性特有の症状に悩まされたり、ちょうど、お仕事に普段の家事や介護、孫守りなど様々なことが重なる時期で無理もないことですよね。
女性は「せめて日常生活に支障がないようにしたい」との思いをお持ちでした。
②「五十肩セルフチェック方法」で五十肩かどうかチェックしてみよう
五十肩の症状があるかどうか、自己診断するための簡単な方法があります。このセルフチェック方法を用いて、自分の症状を確認しましょう。五十肩の主な症状は、以下の通りです。
当院で用いている、超簡単な”五十肩症状チェック”をご紹介しますね
【五十肩症状チェック】
1)腕が上がりにくい、後ろに回す動作がしにくい
2)夜間に痛みが強く出る。
3)姿勢が良くない
4)肩の関節が急に痛む時がある。
5)1ヶ月以上、痛みが続いている。
1)-5)までのうち3つ以上当てはまる場合は五十肩の可能性があります。もし、これらの症状が3つ以上当てはまる場合、五十肩の可能性が高いです。
しかし、正確な診断は医師の診察が必要です。五十肩の診断は、症状の詳細な確認や画像検査を通じて行われます。
女性は実際、整形外科を受診されたのですが、鎮痛薬と湿布をもらっただけで具体的な治療はなかったそうです。
3)についてですが、右肩をかばうあまり、体を左側に逃してしまうクセが出てしまい、首や背中、足など左側へ動かす動作が悪くなってしまっていました。
女性の場合、5つ全て当てまっていました。
③五十肩で夜痛む。そんな時に寝ながらできるストレッチ法
当院では体の歪みをとる整体治療、肩関節の動きをよくする治療などを行いました。
女性患者さんはとても気になることを教えてくれました。
「夜寝ている時に痛む場合、楽になる姿勢がある。」とのことでした。患部の右肩を上にして腕を押さえたりさすっていると楽になるとのことでした。
そこで、もし夜寝ていて肩が痛んだ場合、まずはその姿勢になってもらい、あることに取り組んでもらいました。
それは、”深呼吸”です。
ついつい痛みで呼吸が浅くなっていることに気づかれた様子でまずは楽になる姿勢をとってもらい、意識的に深呼吸をしてもらうことにしました。
痛みが強く出ているところはついついこわばって血の回りが悪くなります。
例えばホースで水まきをしている時、ホースを踏んでしまうと水の出が悪くなりますよね。血の中には酸素や栄養が含まれて、全身に届ける働きがありますが、酸素や栄養が不足してしまい、筋肉が硬くなってしまいます。これらを柔らかくするには呼吸を整えて酸素や栄養を届けていくことが必要になります。
楽になる姿勢をとってもらい、3秒吸って、6秒吐く。
吸う:吐くが1:2になるように意識して行ってみてください。
女性はすぐに慣れてきた様子で「腹式呼吸になればいいんですよね?」とお腹を使いながら積極的に取り組まれている様子でした。
たったこれを数日行っただけで、ひどい夜の痛みは軽減したそうです。これだけで全て良くなるわけではないですが、手が背中に回りにくい症状もいくらか改善していました。ぜひ続けてみてくださいね。
五十肩の夜間痛い症状を軽減するために、自宅で寝ながら実践できるストレッチ法を紹介します。これらのストレッチは、40-60歳代の女性にも手軽に試すことができ、痛みの軽減に役立つでしょう。
「おひさまポーズ」
五十肩の肩のこわばりを和らげるために、ベッドに仰向けに寝て、両手を天井に向けて広げます。ゆっくりと両腕を上げ、天井に向けて伸ばします。このポーズを10秒間維持し、リラックスします。これを数回繰り返すことで、肩のこわばりを緩和できます。
おひさまポーズは寝る前に10回程度行うと効果的です。
これらのストレッチを寝ながらでも行うことで、五十肩の夜間痛い症状を軽減することが可能です。定期的に実践することで、肩の痛みが和らぎ、日常生活にもっと快適さを取り戻すことができます。
以上、五十肩に関する情報と夜間痛い症状を軽減するストレッチ法について詳細かつ分かりやすく説明しました。この記事を参考に、五十肩でお悩みの方が症状を軽減できることを願っています。
④まとめ
今回は五十肩で夜ひどい痛みがある場合の理由や解消ポイントついて解説しました。
さらに、五十肩を寝ながら簡単に解消できるセルフケアをご紹介しましたね。
それでもまだ五十肩の症状で調子が良くならないという方は、当院に一度ご相談いただければ適切なアドバイスをさせて頂きます。
少しでもみなさまの生活が快適に過ごせるようなヒントをお伝えできればと考えています。
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【監修:坪木心吾/鍼灸師 柔道整復師】