少し歩くと腰や脚がつらくなり、休むとまた歩ける。こうした症状がある場合、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)が考えられます。
この記事では、そのしくみと、自宅でできるストレッチ・運動をご紹介します。
目次
腰部脊柱管狭窄症とは

背骨の中には、神経が通るトンネル(脊柱管)があります。加齢などの影響でこのトンネルが狭くなると、中を通る神経や血管が圧迫され、腰や脚に痛みやしびれが出ます。

道路にたとえると、急に道が細くなって車が渋滞しているような状態です。

特徴的なのは、しばらく歩くとつらくなり、前かがみで少し休むとまた歩けるようになる症状です(間欠性跛行/かんけつせいはこう)。高齢化にともなって増えていると言われています。
また、体重が増えると腰への負担も大きくなります。すぐに変わるものではないので、体の変化を見ながらゆっくり取り組むことが大切です。
こんなときは、先に医療機関へ
- 足に力が入らない、つまずきやすい
- 尿や便が出にくい、漏れる、お尻のまわりの感覚が鈍い
- 安静にしていても痛みやしびれが強い
診断や治療方針は、医療機関で確認してください。
自宅でできるストレッチ3つ
痛みやしびれが強くなる場合は中止してください。
1. 腰のひねりストレッチ


- 仰向けに寝て、両膝を立てる
- 両腕を横に広げる
- 膝をそろえたままゆっくり右に倒し、顔は左に向ける
- 20秒保ち、反対側も同じように行う
2. 太ももの内側のストレッチ

- 立った状態で、片脚を外に開いて椅子に乗せる
- 両手で膝の上を押し、体重をかけてゆっくり伸ばす
- 20秒保ち、左右両方行う
3. 脚の付け根のストレッチ
脚の付け根には、たくさんの神経や血管が通っています。

- つらい方の脚の膝を床につけ、反対の脚を前に出して片膝立ちになる
- 両手をお尻に置く
- 足の位置を変えずに、お尻を押しながら重心を前に移す
- 20秒保つ
足腰の筋力づくり3つ
1. かかと上げ

手すりや椅子の背もたれに手を添えて姿勢よく立ち、かかとを上げて7秒、下げて7秒。
2. 手すりスクワット

手すりなどを持ち、お尻を後ろに引くように腰を落とします。膝が前に出すぎないように意識して、ゆっくり5〜10回。
3. お尻上げ

- 仰向けで両膝を立てる
- 足の裏で床を押すようにして、お尻を浮かせる
- 腰を反らさないようにお腹に力を入れて10秒保ち、ゆっくり下ろす
- これを10回
まとめ
腰部脊柱管狭窄症は、歩くとつらくなり、休むと楽になるのが特徴です。医療機関で診断を受けたうえで、ストレッチと足腰の筋力づくりを、体の様子を見ながら続けてみてください。
【監修:坪木心吾/はり師・きゅう師・柔道整復師】
つらさが続く場合や、気になることがある場合は、お気軽にご相談ください。
