立っている時間が長いと膝がつらい。階段や荷物を運ぶときに膝が痛む。膝の痛みは、日常のちょっとした動作にも影響します。
この記事では、膝に負担がかかるしくみと、姿勢の工夫、自宅でできるストレッチ・筋トレをご紹介します。
目次
膝に痛みが起こりやすいしくみ

膝の関節には、立っているだけでも体重がかかっています。関節の中の軟骨はクッションの役割をしていますが、加齢などで少しずつすり減ると、痛みが出やすくなります。
鉛筆は使えば使うほど短くなりますが、取り替えることができます。膝の軟骨は取り替えがききません。だからこそ、負担を減らしてすり減りをできるだけ抑えることが大切です。
また、太ももの筋力が落ちると、関節を支えきれずに痛みが出やすくなります。
こんなときは、先に医療機関へ
- 膝が大きく腫れている、熱をもっている
- 膝が曲がらない・伸びない、体重をかけられない
- 転倒やひねったなどのきっかけがある
膝に負担をかけにくい「体の向きの変え方」
膝の関節は、ねじる力が加わると痛みが出やすくなります。向きを変えるときは、体ごと向きを変えるのがポイントです。

悪い例:足はそのままで上半身だけをねじると、膝にねじる力がかかります。

良い例:上半身と下半身を同じ方向に向けると、膝への負担が少なくなります。
座ったままできる膝のケア
1. 膝のストレッチ

- 椅子に座り、片脚を前に伸ばす
- 伸ばした脚に両手を添えて、つま先を上げる
- 両手で膝を軽く押しながら、上体を前に倒す
- 息を吐きながら20秒保つ
2. 膝裏のリンパケア

- 床に脚を伸ばして座り、両手の親指以外の指を膝の裏に当てる
- 足先から頭の方へ流すイメージで、ゆっくり10回円を描く
3. 膝のお皿をやさしく動かす

- 脚を伸ばして座り、両手の親指と人差し指で膝のお皿をつまむ
- 縦に10回、横に10回、斜めに10回ずつ、やさしく動かす
寝ながらできる太ももの筋トレ
1. 膝の押しつけ

- 仰向けに寝て、膝の裏にクッションなどを入れる
- 膝で床の方向へ押しつけて20秒保つ
- 左右10回ずつ
2. 内ももの筋トレ

- 横向きに寝て、下の脚は伸ばし、上の脚は膝を曲げて前に置く
- 下の脚を5秒かけて浮かせ、5秒かけて下ろす
- 左右10回ずつ
痛みが強くなる場合は中止してください。ストレッチは朝晩の1日2回が目安です。
まとめ
膝の痛みと付き合ううえで大切なのは、膝にねじる力をかけないことと、太ももの筋力を保つことです。体ごと向きを変える習慣と、座ったまま・寝ながらのケアを続けてみてください。
【監修:坪木心吾/はり師・きゅう師・柔道整復師】
つらさが続く場合や、気になることがある場合は、お気軽にご相談ください。
