パソコン作業が続くと、夕方には肩がガチガチ。そんな方は多いのではないでしょうか。
デスクワークの肩こりというと姿勢や画面の高さが注目されがちですが、当院が見落とされやすいと考えているのが「手のひらの向き」です。この記事では、その理由と、座ったままできるストレッチをご紹介します。
目次
デスクワークの肩こりと「手のひらの向き」
人の体は、手のひらが前(または上)を向いている状態が、力の入らない楽な姿勢です。
ところがキーボードやマウスを使うとき、手のひらはずっと下を向いています。手のひらを下に向けると腕は内側にねじれ、その影響は肩まで届きます。これが長時間続くと、両肩が内側に巻き込む「巻き肩」になりやすく、猫背や前かがみの姿勢にもつながります。

車のハンドルを思い浮かべてみてください。手元を少し回すだけで、車全体の向きが変わります。手のひらの向きも同じで、手元の小さな動きが肩に大きく影響します。
こんなときは、先に医療機関へ
次のような場合は、肩こりとは別の原因も考えられます。まず医療機関を受診してください。
- 腕や手に強いしびれ、力が入りにくい感じがある
- 急に始まった激しい頭痛や、めまい・吐き気をともなう
- 胸の痛みや息苦しさをともなう
仕事中にできる「手のひら上向き」リセット

20〜30分に一度、キーボードから手を離して手のひらを上に向け、3〜4回ゆっくり深呼吸してみてください。胸が自然に開き、肩甲骨が動かしやすくなります。そのまま左右の肩甲骨を軽く寄せるように意識してみてください。
座ったままできるストレッチ4つ
1. 腕ひねり


- 右腕を行う場合は、左手で右の前腕を握る
- 腕の皮膚を内から外へひねるように動かす
- 左右交互に10回ずつ
2. 手首・前腕のストレッチ
マウスやキーボードで使い続けた前腕の筋肉をゆるめます。

- 手のひらを下に向け、反対の手で手の甲を持って手首を曲げる
- 前腕がじんわり伸びるのを感じながら20秒

- 手のひらを上に向け、反対の手で手のひらを持って手首を反らす
- そのまま20秒
3. 肩甲骨まわし


- 姿勢を良くして座り、両手を肩に置く
- ひじで大きな円を描くように、前へ10回、後ろへ10回回す
4. 肩甲骨ゆらゆらストレッチ


- 体の前で両腕で大きな輪を作り、指を組む
- 輪の形のまま、背中が伸びるのを感じながら上下左右にゆらゆら動かす
- 20秒ほど続ける
午前と午後に1回ずつ、1日2〜3回を目安に行ってください。
まとめ
デスクワークの肩こりは、姿勢だけでなく「手のひらの向き」も関わっています。20〜30分に一度の手のひら上向きリセットと、座ったままのストレッチを、仕事の合間に取り入れてみてください。
【監修:坪木心吾/はり師・きゅう師・柔道整復師】
つらさが続く場合や、気になることがある場合は、お気軽にご相談ください。
