股関節が右だけ痛い60歳代女性。「手術は避けたい」場合の寝ながらできる簡単ストレッチ5選
2025年04月12日
こんにちは。兵庫県姫路市 つぼき鍼灸整骨院 院長 坪木です。
今回は股関節の右だけ痛い場合の対処法についてご紹介させていただきます。
「股関節が右だけ痛い。手術を勧められたけど避けたい」というお悩みで60歳代の女性が来院されました。
2ヶ月前に整形外科を受診して「変形性股関節症(へんけいせい ひざ かんせつしょう)」の診断が出ていました。股関節の痛みでお悩みの女性は少なくありません。
特に「右だけ痛い」「手術は避けたい」と感じる方にとって、日常生活での動作が大きな負担になることもございます。
今回は、右股関節の痛みの原因や解消法、寝ながらできる簡単なストレッチについてご紹介します。同じような症状でお困りの方が少しでも楽になれるよう、わかりやすくお伝えします。
大丈夫ですよ。私と一緒に解消しましよう。
なぜ股関節の右だけに痛みが出るのか?その理由
変形性股関節症は子育てやお仕事がひと段落した世代の女性に多く、これまで無理をして来られた方に多いです。
そんなあなたとてもが心配です。
股関節の痛みが片側だけに出る場合、その背景にはいくつかの理由が考えられます。
1. 骨盤や姿勢のゆがみ
日常生活で無意識に偏った姿勢を取ることで、骨盤がゆがみ、片側の股関節に負担が集中することがあります。例えば、右足に体重をかける癖や片足立ちをする習慣があると、右側だけに負担がかかりやすくなります。
2. 変形性股関節症
60歳代以上の女性に多く見られる変形性股関節症は、軟骨がすり減ることで痛みを引き起こします。特に右側だけ症状が強く出る場合、過去のケガや体重バランスの崩れなども影響している可能性があります。
3. 筋肉の硬さやアンバランス
長時間座りっぱなしや運動不足によって筋肉が硬くなると、股関節周辺の筋肉がスムーズに動かなくなります。その結果、片側だけに負担が集中し、痛みを感じやすくなります。
これらの原因を理解することで、自分自身の生活習慣を見直すきっかけになります。
股関節の右だけ痛い場合の解消ポイント
ここでは日常生活の中でちょっとした意識を持つだけで簡単に軽減できる方法についてご紹介します。
右股関節の痛みを軽減するためには、以下のポイントを意識することが重要です。
これから趣味やお仕事を楽しんで人生を謳歌するためにちょっとしたポイントを意識していただければと思います。
1. 体重バランスを整える
普段から左右均等に体重をかけるよう心がけましょう。立つときや座るときも片側だけに重心を乗せないよう意識することが大切です。
2. 無理をしない動作
今まで家事や子育て、お仕事などで、時間に追われながらテキパキ、キビキビした動作で働いて来られた方も少なくありません。
あなたのおかげで家族があるわけですから。
これからは、ご自分をいたわりながら、できるだけゆっくりした動作を心がけてみてください。
痛みを感じるときは無理に動かさず、安静にすることも必要です。ただし、完全に動かさないと筋肉が硬くなるため、適度なストレッチや軽い運動を取り入れることがおすすめです。
3. 温めて血行を促進
股関節周辺を温めることで血流が良くなり、筋肉の緊張が和らぎます。入浴時には湯船でしっかり温まりましょう。また、ホットパックなどで局所的に温める方法も効果的です。
股関節の右だけ痛い場合、寝ながらできる簡単ストレッチ5選
痛みを和らげるためには、自宅でできる簡単なストレッチがおすすめです。特に寝ながら行えるものは体への負担も少なく、安全です。以下では具体的な方法をご紹介します。
1.つま先ブラブラストレッチ
・仰向けに寝て、両足を伸ばします。
・足先を外→内→外→内と交互にブラブラ(30回)
2. ひざ倒しストレッチ
1.仰向けで両膝を立てた状態からスタートします。
2.両膝を揃えて左右交互にゆっくり倒します。
3.痛みが出ない範囲で行いましょう。
4.左右それぞれ5回ずつ繰り返します。
この動きは骨盤周辺の柔軟性を高め、ゆがみを整える効果があります。
3.太もも前側のストレッチ
・横向きに寝て、両膝を曲げる
・上側の足首を上側の手で持つ
・持った足首を後方へ動かす。
・その姿勢のまま20秒間キープ。
4.太もも側面ストレッチ
1.上向きに寝て、右足首を左膝に乗せます
2.1.の姿勢のまま両足を左側に倒します。お尻の外側がピンと張るところで20秒。
3.反対側も同様に行なってください。
5.太もも裏ストレッチ
・仰向けに寝て片方の足を両手で抱える。
・膝の曲げ伸ばしを繰り返す(30回)
まとめ
この度は、股関節の右だけ痛い場合の理由や解消ポイント、ストレッチについてご紹介させていただきました。
右股関節の痛みにお悩みの方から、「手術は避けたい」というご相談をよくお聞きします。
そのため、自宅で無理なく取り組めるストレッチや生活習慣の改善から始めてみましょう。今回ご紹介した原因や解消ポイント、寝ながらできるストレッチはどれも簡単で続けやすいものばかりです。
ただし、今回ご紹介した方法を試してみても「痛みが強くなる」「日常生活に支障が出る」場合は他に原因があるかもしれません。そのような場合はお気軽にご相談ください。
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早めのケアと適切な対応で、不安なく快適な日々を取り戻しましょう!
【監修:坪木心吾/鍼灸師 柔道整復師】