ゴルフの練習後、背中の真ん中が痛む。そんな時寝ながらできるストレッチ
2025年04月10日
こんにちは。兵庫県姫路市 つぼき鍼灸整骨院 坪木心吾です。
気候が暖かくなって外出すると気持ちがいいですね。そこでゴルフに行かれた患者様がいらっしゃいました。
「ゴルフの練習後に背中の真ん中が痛む」とお困りで来院された60歳代の男性患者様からご相談をいただきました。
せっかく快調にスイングして気持ちよく飛ばせたそうですが、背中の痛みが出てその後は思うように練習ができず残念そうでした。ついつい無理をしてしまうあなたがとても心配です。
しかしちょっとしたストレッチで練習が再開できる可能性があります。
今回は「ゴルフの練習後に背中の真ん中が痛む」とお悩みの方へ、自宅でできる解決法をお伝えします。
大丈夫ですよ。私と一緒に解消しましょう。
(目次)
・ゴルフのスイングの後に背中の真ん中が痛む理由。
・ゴルフで背中の真ん中が痛む場合の解消ポイント
・ゴルフで背中の真ん中が痛む場合の寝ながらできるストレッチ
・まとめ
ゴルフのスイングの後に背中の真ん中が痛む意外な理由
当院にて男性に肋骨や背骨の骨折がないか詳しく検査しましたがその可能性は低いと見られました。
「背中の真ん中」とは、胸椎(きょうつい)と呼ばれる背骨の部分。
胸椎って背中に12個あるんですが、男性の場合は胸椎の下の方で腰に近い部分でした。
実は、ゴルフのスイングによる回旋はそのほとんどが胸椎によって行われています。
胸椎の片方への可動域は35°
腰椎の片方への可動域は5°
例えばオフィスにある椅子をイメージしてみてください。
オフィスチェアの回転軸がスムーズだと、椅子全体が自由に回ります。
しかし回転軸が固いと椅子の動きが悪くなります。
ゴルフのスイングの動作はオフィスチェアの回転軸のように、胸椎が「軸」となって回旋されています。
この軸の動きが硬いと、胸椎に”ねじれストレス”がかかり背中の真ん中の痛みが出たと考えられます。
(その他ゴルフで背中が痛む理由)
姿勢のくずれ
日常から前かがみ姿勢が続くと猫背になり横から見ると背骨の自然なS字カーブが失われます。スイング時の回転ストレスが背中の真ん中に集中します。
胸椎の硬さ
ゴルフスイングに必要な胸椎の回旋(かいせん:ねじれ動作)が不足していると、背骨の一部に負担がかかります。年齢とともに関節の柔軟性が低下しやすい傾向があります。
筋肉の使いすぎ
背骨の両側にある背中の筋肉(脊柱起立筋)を使いすぎると、筋繊維がミクロの損傷を起こします。練習翌日に痛みが強くなるのはこのためです。
ゴルフで背中の真ん中が痛む場合の解消ポイント
胸椎の動きを柔らかくしておくことが、背中の痛みの解消につながります。
今日からできる3つの対策
スイング前の動的ストレッチ
クラブを肩に担いで左右にゆっくり回旋(5回ずつ)。胸椎の動きをなめらかにします。
水分補給のタイミング
練習中は15分ごとに一口の水分を。筋肉の柔軟性保持に役立ちます。
練習量の調整
「痛みがある時は量を半分に」が鉄則。連日練習する場合は、軽いスイングとフルスイングを交互に。
「痛みが強い時は、まず2-3日休む勇気も必要です。焦らずに体と向き合いましょう」
ゴルフで背中の真ん中が痛む場合の寝ながらできるストレッチ
布団やベッドでできる、痛み緩和ストレッチをご紹介します。
横向き胸椎ねじり
回旋可動域を広げる効果があります。
横向きに寝て膝を90度に曲げる
上側の手を胸の前で床につける
目線で手を追いながらゆっくり胸を開く(20秒キープ)左右各3回ずつ
1日3回、朝、昼、夜に行なってください。
ゴルフによる背中の痛みは、適切なケアで改善可能です。今回ご紹介したストレッチは、
- 寝ながらできる
- 道具不要
- 1回3分でOK. という手軽さが特徴です。
まとめ
この度は春先のゴルフのスイングによって背中の真ん中が痛む理由や解消ポイント、ストレッチをご紹介させていただきました。
ゴルフを愛する多くの方が背中の真ん中の痛みでお困りですが、ちょっとした心がけで解消することが可能です。
あなたのゴルフライフを笑顔で続けていただきたいと思います。
しかし、これらの対処法を試してみても、痛みが3日以上続く場合や、呼吸や寝返りがしにくい、しびれを伴う場合は他に原因があるかもしれません。
そのような場合は早めにご相談ください。
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【監修:坪木心吾/鍼灸師 柔道整復師】